ゼロ円起業の中村です。

今回は、「美容室開業時の注意点」をまとめています。

私自身、美容室に特化した経営コンサルティングを10年近くやってきた経験と、実際に独立開業した人を見ていて感じることなどもお伝えします。

まずは決断すること!

美容師になったからには、いつか自分のお店を持ちたい!

ほとんどの美容師がこう思っています。

 

ただ、実際に行動に移す人は少数です。

もしあなたが本当に自分のお店を持ちたいと考えているのであれば、まずは決断してください。

 

「いついつまでには絶対にお店を出す!」と。

 

例えば、

『来年の8月までにはお店を出す!』

というように、できるだけ具体的な日程を決めるのがベストです。

 

何故かと言うと、人間は決断しないと行動に移せないからです。

 

「いつかやりたい」

はいつまで経っても独立できない人の典型的な思考ですので注意してください。

決断したら早めに上司に伝える

いつまでにお店を出すと決断したら、すぐに店長やオーナーにその旨を伝えた方が良いです。

できれば退職する6ヶ月以上前に伝えましょう。

 

もちろん、引き止められます。

言いづらくて中々言い出せないかもしれません。

場合によっては怒られるかもしれません。

 

ただ、どうせいつか言わなければならないことであれば、1日でも早く伝えるべきなんです。

 

理由は2つ。

1つは「自分の尻を叩くため」。

店長やオーナーに伝えてしまったらもう後戻りはできません。

つまり、美容室を開業するしか選択肢がなくなるんです。

逃げ道を断つことで、自分の尻を叩き、前に進むことができます。

 

2つ目は「お店のため」。

あなたが抜けることで、お店は人員配置を変える必要があります。

新しい美容師を雇わなければならないかもしれないし、他のお店から融通してもらわなければならないかもしれません。

売上計画も変わってくるので、退職する直前に言われるとお店側としてはとっても迷惑な話です。

 

だからこそ、余裕を持って退職の旨を伝え、引き継ぎもしっかりとしてから辞める必要があります。

 

「立つ鳥跡を濁さず」

ですね。

美容ディーラーはフル活用しよう!

美容ディーラーは業界の様々な情報を把握しています。

その情報網をフル活用しましょう。

 

一番の情報は「物件情報」。

例えば、東京都内でテナントを探すとなると、市場に出回るいい物件は一瞬で押さえられます。

もっと言うと、市場に出回る前に決まっていることの方が多いです。

しかし、ディーラーは不動産会社よりも早く退店情報などを掴んでいることが多いので、優良物件を教えてくれる可能性が高いです。

 

1社に限らず、今のお店で付き合いのある美容ディーラーすべてに内密に物件を探してもらいましょう。

自己資金は最低●●●円必要

東京都内で美容室を新規開業するとなると、規模や立地により様々ですが、だいたい

1,000万円~1,500万円

ほどはかかります。

 

これらをすべて自己資金で賄えるのが理想ですが、ほとんどの方は資金が足りないのでどこかで資金調達が必要になります。

 

例えば、政策金融公庫や民間金融機関から創業融資を受ける場合、最低でも自己資金は100万円以上必要と言われています。

 

もちろん、自己資金100万円未満でも融資の申込みはできますが、ほぼ通らないと思ったほうが良いです。

 

ゼロ円起業でリースクレジットを組む場合は、自己資金ゼロでも可能な場合はありますが、よほど売上が立つ見込みがない限り私たちは相談時点で開業の延期をご提案しています。

 

なぜなら、仮に自己資金ゼロでオープンすることができたとしても、その大半は1年以内に潰れるからです。

 

うちの売上だけを考えれば、自己資金ゼロの方でも喜んでゼロ円起業を使ってもらいますが、潰れた後のお客様の状況を考えるととてもじゃないけど勧められません。

 

なので、最低でも100万円自己資金を貯めるまで今のお店で頑張り、貯まってから改めて相談にきてもらうようにしています。

 

参考までに1年間でゼロから100万円を貯めるためには1ヶ月平均で約83,000円貯金する必要があります。

 

既存のお客様はどれくらいついてきてくれるのか?

いざ美容室を開業する際、今働いているお店でのお客様に新店舗に来てほしいのは当然のこと。

ただ、実際はどれくらいのお客様が自分のお店に足を運んでくれるのか?

 

平均で約60%

です。

 

当然、もっと多く来ているお店もあれば、少ないお店もあります。

今働いているお店でのお客様との親密具合や今の店舗と新店舗との距離などによっても異なりますが、実際にお店をオープンした人に聞いていると平均で約60%程度でした。

 

どんなに指名客がたくさんついていて、どんなにお客様と親しかったとしても約40%のお客様はついてこないというのが現実です。

 

それを踏まえて、売上計画を作るようにしましょう。

美容室を開業するまでの準備期間は?

次に、美容室を開業するまでの準備期間はどれくらいなのか?について。

 

独立開業をすると決断してからお店を開業するまで、

平均で6ヶ月くらい

です。

 

先程書いたように、自己資金が足りない人はもう少し時間がかかりますし、すべてが順調に進んで最短1ヶ月半でオープンした人もいました。

 

なので、6ヶ月というのはあくまでも目安として考えてください。

 

参考までに弊社にご相談いただいたお客様だけで言うと、ご相談から開業までの期間の平均は約2ヶ月です。

 

お店の売りを最低でも1つ用意する

全国で美容室は約24万軒あります。

 

参考までに全国のコンビニ軒数は約55,000軒。

つまり、美容室はコンビニの約4.3倍もあるということです。

 

それだけ多くの競合が存在する中で、当たり前のメニューを当たり前に提供するだけでは生き残れないのは明らかですよね。

 

そのため、ライバルに勝つためには、

「他にはない自分のお店だけの強み」

を持つ必要があります。

 

厳しい言い方をすると、他にはない自分のお店だけの強みが見つけられないのであれば独立開業は止めるべきです。

 

強みがないままお店を開いたとしても、集客に苦戦して遅かれ早かれ資金繰りが厳しくなるだけだからです。

 

なので、何か1つでいいので自分のお店だけの強みを見つけましょう。
私達のゼロ円起業でも、強みがないお客様の初回相談の際はこの強みを見つけることに多くの時間を割いています。

 

その他にもいくつかありますが、長くなってきたので今回はこれくらいにしておきます。

無料相談の際は、こうしたことをお客様と共有し、潰れにくいビジネス構築を意識しています。

 

ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
相談は一切無料です。

 

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