【実例】テナント探しの失敗例とその対策

ゼロ円起業の中村です。

 

ゼロ円起業ではテナント探しのお手伝いもしています。

 

今も昔も不動産にまつわるひどい話はいくつもありますので、今日はその中から実例とその対策をご紹介します。

 

実例1:契約直前の賃上げ

状況

港区でスタジオの開業を考えているお客様。

物件を色々と見て回りようやく条件に合う物件を見つけました。

 

その後、連帯保証人もつけて審査も通り、あとは契約をするだけというタイミングで突然大家さんからの賃料値上げ要求。

 

その額、なんと坪3,000円

 

物件は約20坪あったので、賃料60,000円の値上げとなりました。

対策

正直、このようなケースはうちも初めて遭遇しました。

仲介で入っていた不動産会社もレアケースだと言っていました。

ただ、実際にこういうこともあるということ。

 

対策としては、

『申込前に入居条件を念入りに確認すること』

 

例えば、テナントビルの場合、飲食店などの店舗として借りる場合に保証金が増額されたり、賃料が値上げされることがあります。

 

最初から募集内容に書かれていることがほとんどですが、中には今回のように募集内容に書かれておらず、後出しで不利な条件を出してくることがあります。

 

そのため、申込前にこういった諸条件を不動産会社を通じてしっかりと確認することをオススメします。

 

ちなみに、このお客様のその後はというと・・・

 

間に入ってくれた管理会社の方がとてもいい人で、大家さんと何度も交渉してくれた結果、坪1,000円の値上げで交渉がまとまりました。

 

それでも、値上げには変わりなかったのですが、立地は申し分ないということでお客様も納得して契約しました。

実例2:契約後にエアコンが故障

状況

飲食店を開業したお客様。

立地条件もよく、希望条件に合う物件を見つける。

 

もとから付いてたエアコンは、前のオーナーが問題なく普通に使っていたと仲介会社から言われたので特に動作確認もせず、そのまま本契約。

 

工事が始まり、いざエアコンのスイッチを入れると動かない・・・

 

大家さんにその旨伝えると

「契約前に言ってもらわないと修理できない」

と言われる。

 

結局、エアコンの修理代は借り主(お客様)が負担することに・・・

対策

既存設備で最もトラブルになりやすいのが「エアコン」です。

 

実はこのお客様にはうちから何度も「残基物はすべて動作確認してくださいね」と念を押していたのだが、それを怠ったためこうなってしまいました。

 

エアコンに限らず、電気を使うものは

「必ず本契約前にすべての電化製品の動作確認をすること」

 

例えば、エアコンもそうですが、冷蔵庫や製氷機など電気を使うものも数ヶ月通電していないとほぼ故障します。

 

なので、私はいつもお客様に、

 

「数ヶ月使っていない電化製品は基本新品に取替えたほうがいいですよ」

 

とお伝えしています。

 

例え動作確認できちんと動いたとしても、その後半年もしないで故障するケースをたくさん見てきているからです。

 

今回のお客様も物件本契約前にエアコンの動作確認をして、故障時の負担をどうするか事前に大家さんと話していればこのようなトラブルに巻き込まれなかったでしょう。

まとめ

今回は2つの事例をご紹介しました。

 

これはあくまでも私の個人的な考えですが、未だに不動産会社の中には無知な素人をカモにしようとする輩もいます。

 

例えば、実際にあった例で言うと、「造作譲渡物(前のオーナーが設置したもの)」の譲渡契約をする時、基本は前のオーナーと新オーナーの間で交わす2者間の契約ですが、なぜかそこに「造作譲渡契約手数料」という謎の手数料を乗せる不動産会社がいました。

 

しかもその金額が「家賃の1ヶ月分」。

 

家賃の1ヶ月分というその根拠が意味不明で、わけがわかりませんでした。

速攻お客様にはその不動産会社は使わないほうがいいと伝えたのは言うまでもありません。

 

こういうことを平気でやっているのが不動産業界です。