自己資金0円の起業をオススメしない理由

ゼロ円起業の中村です。

 

ネットを検索していると、「自己資金0円でも起業できる」というコンテンツが多々見受けられます。

 

今回は、自己資金0円での起業について、私なりの考えをまとめています。

自己資金0円での起業で上手くいっているのはごくわずか

ネットビジネス系やクラウドソーシング系であれば、確かに自己資金0円でも起業できるかもしれません。

 

しかし、そうした分野であっても現実はそんなに甘くなく、自己資金0円で起業してもきちんとビジネスとして成り立っている人は全体の5%いるかいないかくらいでしょう。

 

よくネットビジネス系では、月に5,000円以上稼いでいる人は全体の10%もいないと言われています。

 

90%以上の人達は月にたった5,000円すら稼げないというのが現実なんですね。

 

クラウドソーシング系はまだマシかもしれません。

 

ただ、例えば、うちの会社でもお客様のロゴの制作やチラシ制作をクラウドワークスなどで依頼することがありますが、この業界って競合がひしめくレッドオーシャンですよね。

 

ここで勝ち抜くためにはよほどのスキルを持っているか、マーケティングに長けているか、経験値が必要になります。

 

それらを有しているのであれば、勝ち残れる可能性はあるかと思います。

そもそも向いていない?

厳しい言葉ですが、私自身がこれまで数百件の開業サポートを行ってきた経験から言えば、

『自己資金0円で起業しようと考える人はそもそも起業に向いていない』

 

真剣に起業を考えているのなら、きちんと事前の準備をしているはずです。

 

例えば、
・どんなビジネスをするのか?
・それはきちんと収益が上がるビジネスなのか?
・誰をターゲットにするのか?
・自分の強みを活かせるビジネスなのか?
・競合はどれくらいいて、何を売りにしているのか?
・そのために必要な資金はどれくらいか?
・その資金をどのように調達するのか?

すべてじゃなくても、上記のようなことをきちんと考え、それなりに準備をしているはずです。

 

そして、自己資金を貯められない人というのは、そもそも起業の準備ができていない場合が多いです。

 

そのため、仮に起業したとしてもすぐにダメになってしまう可能性が非常に高いと感じてます。

今の環境から逃げるための起業も難しい

相談者の中には、

『今の会社を辞めたいから起業したい』

という人もいます。

 

その多くが社内での対人関係が原因ですが、往々にしてこういう方々は起業に向いていません。

 

私自身が実際に経営者になって感じることとして、経営者として大切な資質の1つが

【対人コミュニケーション能力】

です。

 

どんな業種で独立開業しようとも、必ず人とのコミュニケーションがあります。

 

私自身、いじめられっ子の経験があるため、人とのコミュニケーションは正直大の苦手でした。

 

でも、これは避けて通れないんですよね。

 

今の職場で上司とうまくいかないから辞めたいとか、人付き合いが苦手だから伸び伸びと仕事をするために独立したいという方は、ほぼうまくいきません。

 

どうせ起業するなら、そういう自分が苦手な対人コミュニケーションを克服してからでも遅くないと思います。というか、克服してからじゃないと起業しちゃいけないと思っています。

「ゼロ円起業」は自己資金0円の起業とは違う

これ結構誤解されがちなんですが、弊社で提供している「ゼロ円起業」は、自己資金0円の起業を推奨しているわけではありません。

 

あくまでも店舗やオフィスを構える初期費用を0円の月々払いにするというものです。

 

ほとんどの場合、運転資金は融資でまかないます。

融資を受けるということは最低でも自己資金が100万円以上は必要です。

 

つまり、自己資金0円だと、融資を受けるのが難しく、結果運転資金が確保できず、開業したはいいけれどすぐに行き詰まることが容易に予想できます。

 

なので、今自己資金がなく、でも起業したいという方は、まずは毎月少しずつでもいいので貯金することから始めてください。

 

そして、自己資金が100万円に達してからようやく起業のスタートラインに立つと思ってください。