ゼロ円起業の中村です。

今回は自分の経験や開業のサポートを通じて感じたことをまとめています。

すでにライバルはやっている

これ、当たり前のことですがかなり重要です。

 

今の時代、最先端分野を除いて、世の中にない商品やサービスはほとんどありませんよね。

ということは、あなたが独立開業をする際、すでにあなたが提供しようとしている商品やサービスはすでにライバルがやっていることだということです。

 

そんな状況の中、例えばあなたが「テナント賃貸メインの不動産会社」をやろうとしているとしましょう。

 

世の中に同じことをやっている不動産会社はゴマンといます。

お客様の立場になったとき、どんな時に数ある不動産会社の中からあなたの会社にお願いしたいと思うでしょうか?

 

私が体験したこと

私自身を例にしてみます。

私自身、住居の引っ越しは何度もしていますし、会社の移転も何度も体験しています。

 

正直、どの不動産会社でも見ている不動産情報はほぼ同じです。

物件情報の9割は全ての不動産会社で共有のデータベースに保存されているからです。

つまり、「物件情報」自体はどの不動産会社もほぼ変わらないということです。

 

じゃあ、最終的に1社に決めるポイントは何か?

その大きな要因の1つが

「誰が対応してくれたか?」

です。

 

私の例で言うと、家の引っ越しをする際、3社ほどの不動産会社を巡りました。

正直、出て来る情報はそれほど変わりません。

 

1社目。

営業マンがよくしゃべる人でした。

うちは3歳の子供がいて、物件を見に行った帰りに寝てしまったのですが、それを見ているにも関わらず、隣で大きな声でどうでもいいことをずーっとしゃべっていました。

子供が寝ているのに、それを気にもとめず、自分のことしか見えていない。

この時点で「この会社はないな」と思いました。

 

2社目。

車で現地まで送迎してくれるということで、営業マンの車に乗ったのですが、乗った瞬間たばこの匂いがひどい・・・。灰皿は吸い殻で溢れていて、車の中も汚い。

おそらく犬か猫を飼っていたようで、シートにペットの毛がいっぱいついていました。

お客様を乗せることが事前にわかっているのであれば、最低限車の中はいつも清潔な状態に保つのがサービス業の基本です。

物件云々の前にこの時点でアウトです。

 

3社目。

ようやくまともな人と出会いました。

現地内覧の前に、私たちの要望をしっかりヒアリングしてくれました。

ちなみに、前の2社はこちらが出した最低限のエリア情報だけで特にこちらに質問することなく物件を探して出してきていましたが、この営業マンは違いました。

 

「どうしてこのエリアにしたいんですか?」

「ずっとこちらに住む予定ですか?それとも引っ越しをする可能性はありますか?」

「お子さんはどちらの小学校に行かせたいんですか?」

などなど

 

文字だけで書くと伝わりにくいかもしれないんですが、物件を探す前に親身になってうちの家庭環境をきちんと把握してくれようとしていたんです。

 

その上で、うちの希望に合った物件情報を提示してくれて、それぞれの物件のメリットデメリットも丁寧に説明してくれました。

 

「この物件は家賃が安いですが、その分駅まで距離があります。お子さんが一人で駅まで行く場合、大きな道路を超えなくてはいけません」

「この物件は古いですが、内装リフォームがしっかり入っているため室内はとてもキレイです。」

「ここは駅に近くて立地は申し分ないです。ただ、隣の飲食店が夜遅くまで営業していて、たまにお客様が騒いでうるさい時があります」

など

 

単にデータベースにある物件情報を出すだけでなく、その物件に実際に住んだら後のことまで考えて提案してくれたんですね。

 

当然ながら、うちはこの最後の会社に仲介をお願いしました。

「何」より「誰」

先の不動産会社の例で、営業マンが見ている物件情報はほぼ同じ情報です。

実際、出てくる情報は重複しているものがいくつもありました。

 

ただ、その中でも最後の営業マンは本当に私たち家族が望んでいるものを事前に把握して、それに最も近いものを提案してくれました。

 

「賃貸物件」というモノは同じでも、対応するヒトによってお客様の受け止め方はガラッと変わります。

 

これから独立開業をする際、大切にしてほしいのがこのあなた自身の「ヒト」の部分です。

 

「何を提供するか?」も大切ですが、それと同じくらい大切なのが「誰が提供するか?」。

 

常に自分を磨き続ける

人として魅力的な人間は他の人を引き寄せます。

そして、常に利他の精神を持って行動している人に人はついていきます。

 

人として魅力的な人間になるためには、常に自分を磨き続ける必要があります。

 

どんな業種で独立しようとも、人としてという根本がなっていない人は遅かれ早かれ必ず失敗します。

また、そういう人の元には誰もついてこず、採用も苦労します。

 

そうならないためにも、

独立前から常に「人間力」を磨いてください。

その行動は独立後に必ず活きてきます。

 

私自身がまさにそうでした。

サラリーマン時代から常に自分に投資してきました。

よく「収入の10%を自分に投資せよ」と言われますが、私自身それくらいは投資し続けてきたと思います。

 

例えば、本やセミナー、勉強会などもそうですし、身近な人で人として魅力的な人がいたらその人と積極的に飲みに行き、観察したりもしました。

 

あとは「一流を学ぶ」ということもしていました。

 

一流を知って、初めて今の自分が二流以下だということがわかる。

そして、一流を知るからこそ、今の自分に足りないものが見えてくる。

 

当時は、無理をしてでも高級料亭に行ったり、リッツカールトンに泊まってみたり、高級カーディーラーの接客を受けに行ったり(さすがに高くて買えませんでした・・・(笑))などして、世の中の「一流」とはどういうものなのかを学ぼうとしていました。

 

その経験が今はとても役立っています。

 

あなた自身がこれから独立開業を考えているのであれば、今から毎月給料の10%を自分に投資してみてください。

 

その経験は間違いなく独立後の人生に活かされます。