
ゼロ円起業の中村です。
前回の続きです。
初めての銀行融資
そして、無事会社が立ち上がったので、次は銀行融資の申込です。
この頃には事業計画書もかなりブラッシュアップされていたので、その事業計画書を持って日本政策金融公庫に申し込みをして、見事一発OKで満額回答をもらいました。
私の場合、色々な先輩経営者に事業計画書を見せて回ったことで、お金を出す人がどういうところを見ているのかを学ぶことができたんですね。
これってとても大事だと思っていて、やっぱり物事は「相手の目線」で考えるのが重要で、自分目線で作ったものってロクなもんができないと思っています。
幸い私の場合は第三者の客観的な意見をたくさんもらえたので、銀行に持っていっても問題なく使える事業計画書を作ることができました。
ここで得たノウハウはその後の事業にも当然活かされて、新規開業のサポートをする際や既存店の追加融資を受ける時にはこの客観的な目線、相手の目線を意識した事業計画書を作っていました。
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その後、苦しい時期はあったもののなんとか事業は軌道に乗って安定してきたときにリースクレジットを活用した創業サポートをしている会社の代表と出会います。
通常、創業時はリースクレジットは審査が通らないのが一般的です。
信用がないからです。
ただ、この会社では創業時でもリースやクレジットの審査を通すことができ、かつ内装工事費もクレジット(ローン)化が可能ということで、これと銀行融資を組み合わせることで初期費用0円でお店を出すことが可能な仕組みを作っていました。
私はこのビジネスモデルに魅力を感じ、またこの会社の代表からの熱烈なオファーもあり、コンサルという形でこの会社に入ることになりました。
月50件以上の相談、10件以上の開業
サービスは想像以上にニーズがありました。
多いときで月に50件以上が同時並行で動き、10件以上が開業。
最終的に私自身も約150件ほどの案件に携わり、会社としては800件以上もの開業サポートを行ってきました。
ただ、残念ながら関連会社のトラブルに巻き込まれて泣く泣く会社をたたむことに・・・
とは言え、このビジネスモデル自体はお客様の満足度も高く、ニーズもかなりあることはわかっていたので、この会社の代表と話し合いベースとなる仕組みを私が受け継ぎ事業展開することになったんです。
この頃には助成金や補助金、クラウドファンディングなど他の資金調達の手法も融合できることがわかっていたので、新会社ではこれらもすべて組み合わせた新しい仕組みを提供することに決めました。
何のための会社なのか?
私が事業を始めるにあたり、一番重要視したのは「何のために?」。
何のために会社が存在しているのか?です。
「ビジョン」とか「あるべき姿」ということもできるかもしれません。
日本では、新規開業した事業の1年後生存率が40%~50%と言われています。
つまり、半分以上の会社が1年以内になくなっています。
私も最初の会社を立ち上げたとき、黒字化するまで3年もかかり本当に苦労しました。
経営コンサルとして色々と理論は叩き込まれましたが、やっぱり実際に自分でやると勝手が違い本当に苦労しました。
なぜこんなに潰れてしまうのか?
理由は2つあると思っていて、
1.開業時の資金計画が甘い
2.事業計画が甘い
これまでの経験からこの2つを解決すれば、開業して1年以内につぶれてしまうという最悪の自体はかなり避けられると感じていました。
ゼロ円起業はこの2つの課題を解決することができる。
そう確信して、私は会社の何のために?をこう定義しました。
「事業の5年後生存率100%を実現するためにこの会社は存在する!」
ゼロ円起業では、
●お客様が長く事業を続けるための資金計画を組む
●事業計画を綿密に組み早期に黒字化できる事業を作る
を常に意識しています。
リースやクレジットも乱用すると一時的には手元に現金が多く残るが、毎月の支払いが大変になる。
お客様の状況に合わせて銀行融資とリースクレジットの最適な組み合わせを提案し、いかに長く続けてもらえる資金計画を組むか。
事業計画、具体的にはお店の立地やターゲット選定、コンセプト作り、マーケティング戦略などもお客様とともに綿密に組み、早期黒字化を目指す。
これらを愚直に実践することで、事業の5年後生存率100%を目指すことにしました。
現状、事業の生存率は90%以上で推移しています。
とは言え、目標の100%には至っていないので今後さらに事業をブラッシュアップし、お客様の夢を実現し成功へとともに歩む会社になっていきたいと日々動いています。
まとめ
思うがままに書き綴ってしまいました(汗)。
これを読んでいる人がどれくらいいるかわかりませんが、私の原動力は1人でも多くの人に成功してほしいという想いです。
こう書くと綺麗事に見えるかもしれませんが、かなり本気で取り組んでいます。
これまでにいろんな方の相談を受けてきて、中にはもうどうやっても救えない状態の方も何人もいました。
そういう人たちの末路は悲惨なものです。
せっかく夢を持って独立開業したのに、1年もしないでどん底に。そして残るのは借金だけ・・・
そうなると人生狂っちゃいますよね。
そういう末路を辿らないよう、私の経験や知識、協力者がお役に立てるならそんな嬉しいことはないです。
1人でも多くの方が夢を実現し、成功し、いつまでも長く事業を続けられることを願って。
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