ドリームサクセスの中村です。
今回は、個人の信用情報について。
起業時に銀行から融資を受けたり、ゼロ円起業でリースやクレジットを使う際、必ず見られる情報なので、予め自分自身でチェックしておくことを強くオススメします。
CICとは?
CICとは、各種クレジット会社がお金を出しあって作った信用情報機関のことを言います。
ここでは、個人のリースやクレジットの履歴がすべてデータベース化されています。
例えば、ノートパソコンをクレジットカードで買ったとします。
そうすると、半月もしないうちに下記のような履歴がCICに載ります。
○○年○月○日に、△△という信販会社のクレジットカードでノートパソコンを購入。
支払回数は○回。
購入金額は○○○円。
この情報は、信販会社がいつでも見ることができます。
なので、例えば、新たにクレジットカードの申込をする場合には、そこの信販会社はあなたのCIC情報を見て、カードを発行してもいいかどうかを判断します。
それによって、問題ないと判断されればクレジットカードが発行されますし、問題ありと判断されるとクレジットカードは発行されません。
新たにクレジット契約を結ぶ時も同様です。
CICに載っている情報の詳細
上図の中央上あたりにある内容がCICに載っている情報です。
拡大すると、このような感じです。
↓
この情報は信販会社だけでなく、金融機関も融資をする際の判断材料として必ずチェックしています。
CICで見るべきポイント
ご自身でCIC情報を見るときのポイントは下記の通りです。
1.一番下の【入金状況】で「A」や「P」はないか?
2.中央にある【お支払いの状況】の【返済状況】の部分に【異動】という文字はないか?
3.【お支払いの状況】の【残債額】の総額
大きくは上記の3つをチェックしてください。
1.一番下の【入金状況】で「A」や「P」はないか?
遅れや未払いもなく支払っている月には【$】マークがつきます。
ここがすべて【$】だととりあえずOKです。
ただ、ここに【A】や【P】があると要注意。
【A】は「未払い」、【P】は「一部入金(遅れ)」を指しています。
このAやPが3回以上続いているようだと、与信情報的にはかなりマイナスな状況だと思ってください。
そういう方は新たにクレジット契約をしたり、銀行融資を受けるのはかなり厳しいです。
2.中央にある【お支払いの状況】の【返済状況】の部分に【異動】という文字はないか?
ここに【異動】という文字があると、それは【ブラックリストに載った】ことを意味します。
CIC情報は過去5年間の情報が載っているので、
つまり、今後最低でも5年間は新たにクレジット契約もできないということ。
住宅ローンやカーローンも組めない、スマホの本体代金の分割払いもできなくなります。
銀行からの事業融資ももちろんNGです。
【異動】が表示されるのは、
1.返済日より61日以上または3ヶ月以上の支払遅延(延滞)があるものまたはあったもの
2.返済ができなくなり保証契約における保証履行が行われたもの
3.裁判所が破産を宣告したもの(破産手続開始の決定がされたもの)
のいずれかに当てはまった場合です。
思い当たる出来事がある方は、早めにご自身のCIC情報をチェックしてみてください。
3.【お支払いの状況】の【残債額】の総額
もう1つは【残債額】。
要は今現在、総額でいくらくらい借金があるかということです。
クレジットの残債総額があまりにも多いと、銀行融資もリースやクレジットも断られる可能性が高くなります。
自身のCIC情報のとり方
CIC情報のとり方は、
1.窓口
2.ネット
3.郵送
のいずれかで取得できます。
詳しくはCICのホームページをご覧ください。
⇒ https://www.cic.co.jp/mydata/index.html
費用は、窓口の場合は500円、それ以外が1,000円かかります。
まとめ
独立開業時、多くの方が創業融資を受けます。
また、ゼロ円起業ではリースやクレジットを活用します。
どちらを利用するにしても、このCIC情報がキレイであることが大前提です。
実際、私たちのもとに相談に来る方の中にもCIC情報が良くない方もいます。
そういう方には、
『まずはCIC情報をキレイにすることを第一目標にしましょう』
とお伝えしています。
起業前の早い段階で、ご自身のCIC情報を取得し、与信情報が問題ないかを確認してみてください。
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