開業資金を用意する際、多くの人が「銀行融資」を受けます。

数回に分けて、銀行融資の流れについてお伝えしている最終回です。

まだ「その1」「その2」を読んでいない方はこちらからご覧ください。

日本政策金融公庫の融資の流れ その1
日本政策金融公庫の融資の流れ その2

4.事務所所在地の担当窓口に出向き受付をする

すべての書類記入が終わったら、事務所所在地を担当する支店の窓口に行って融資の受付をしてもらいます(個人事業主の場合は開業届に書かれた住所)。

この時、受付担当という方と軽く内容のすり合わせがあります。
書類の不備だったり、内容がひどいと受付してもらえませんので書類は何度も見直して確認しておきましょう。

無事に受付されると、数日後に政策金融公庫から郵送物が届きます。
そこには、面談日と面談当日に必要な資料が書かれていますので、当日持参しましょう。

5.担当者と面談

いよいよ融資担当者との面談です。
事前に受付時に提出した資料を元に色々と質問されます。

面談のポイントは、「相手の立場になって考える」こと。

例えばあなたがお金を貸す側だとします。
友人が事業を立ち上げるからお金を貸してほしい、とあなたの元にやってきました。
金額は数百万円。

こんな時、あなただったらその友人にどんなことを聞きたいか、です。

『これから始める事業の経験はあるの?』
『競合とどんなところが違うの?』
『独立開業のためにどんな準備をしてきたの?』
『採算はとれるの?』
『返済はどうやってするの?』
・・・・・・・・・

色々と聞きたくなりますよね(笑)

銀行も同じです。
この人はお金を貸しても大丈夫なのか?というのをいろいろな質問を通して判断しています。

なので、常に逆の立場になり、自分が担当者だったらどう思うか?を意識して面談に臨んでください。


6.融資の可否の連絡が来る

面談から数日後に融資が可能かどうかの連絡が入ります。
そこで、OKが出れば晴れて融資実行です。


7.本契約を交わす

融資実行の連絡のあと、もう一度政策金融公庫の窓口に行き、正式な本契約を交わします。


8.融資実行

本契約後、数日で銀行口座にお金が振り込まれます。

ただし、例えば工事関係など一部は直接業者に支払われます。
事前の面談時にその振り分けの話が出てくると思いますので、しっかりと確認してください。



以上が、日本政策金融公庫の融資の流れです。

ご自身で直接融資の申込みを行ってもいいですし、私達のようなサポートを行っている会社に依頼してもどちらでも構いません。

ただ、ご自身で直接申し込まれる場合、一般的には融資実行率が「50%」程度と言われています。
つまり、融資が受けられるかどうかは半々。

一方、ゼロ円起業のように税理士のサポートを受けて融資申し込みをする場合、融資実行率は「90%以上」と言われています。

理由は、私達の提携している税理士は数多くの融資案件を出しているので、どんな内容だと通りやすいのか、どのくらいの金額が妥当なのかなど経験則でわかった上で申し込みを行うからです。

基本、融資は一発勝負。
融資実行不可となると、半年間は再申し込みができません。

ですので、個人的には税理士のサポートを受けることをオススメします。