ゼロ円起業の中村です。
これから独立開業を考えている方は必ず見てほしい内容です。
資金調達時に必ず見られる個人情報
新規開業時で銀行や信販会社など金融機関からの資金調達を行う場合、必ず見られるのが
【代表者の与信情報】
です。
具体的には、
・CIC(https://www.cic.co.jp/)
・JICC(https://www.jicc.co.jp/)
の2つ。
この2つは割賦販売や消費者ローンの情報のデータベース機関で、自分の過去の取引がすべてここで管理されています。
例えば、パソコンをローンで購入したとか、キャッシングしたとか、スマホ本体の分割払いも情報が載っています。
独立開業を考えている人は必ずご自身のCICとJICC情報を取ってみてください(ネットからでも取得できます)。
この2つの内容が悪いとまずどの金融機関もお金を貸してくれません。
「ちょっとくらい・・・」が命取り!
ここ最近相談に来る方でこのCICやJICCの情報が悪い方が増えてきています。
「ちょっとくらい遅れても大丈夫でしょ!」が命取り。
この情報はちょっとの遅れもしっかりと【遅れ情報】として載ってしまいます。
例えば、カードの引き落とし日に銀行口座にお金を入れ忘れて引き落としできず、翌日電話して振り込みで支払ったという場合も【遅れ】として情報が載ります。
たった1日の遅れでもしっかりと遅れという情報が載ってしまうんです。
また、90日以上支払いが止まるといわゆる【金融ブラック】になります。
場合によっては債権が債権回収会社に移ってしまい、その情報もしっかりと載ってしまうんです。
ちなみにこうした情報は支払いが完了した日から5年間データベースに情報が残ります。
すでに事業を開始している人も要注意!
創業時は与信情報がきれいで融資も受けれたという人も要注意。
次に追加融資を借りる際も与信情報は見られることが多いです。
現にうちに相談に来る方の中にもこのようなケースの方がいます。
追加融資を受けたいけども、最初に融資を受けたあとに経営が苦しくて個人のローン支払いなどが遅れたりしてしまったというケース。
会社の業績(決算申告書類の内容)が良ければ与信情報が多少悪くても追加融資をしてくれる銀行もありますが、あまりに与信情報が悪いとまず追加融資はしてくれません。
与信情報の悪い具体例は、
・直近半年間で遅れや未払いが多数見受けられる場合
・遅れや未払いが複数社ある場合
・債権回収会社に債権が移行している場合
こうした場合は会社の業績が良くても追加融資はかなり難しいと考えてください。
与信情報が悪ければとにかくきれいにしていくしかない!
自分のCICやJICC情報を取ってみて、情報が悪い場合どうすればいいのか?
正直、与信情報をキレイにする飛び道具的な方法はありません。
1つ1つキレイにしていくしかないんです。
支払いの遅れがあるならまずはその遅れを解消する。
債権回収会社に債権が行ってる場合はそっちにきちんと支払っていき債権をなくす。
時効の援用で借金をなかったことにするやり方もありますが、借金の時効は最後の支払いから5年(裁判を起こされたら10年)です。
ローン会社も消費者金融も当然支払い時期などを把握しているので、時効の援用は簡単には成立しません。
なので、結局はコツコツキレイにしていくしかないんですね。
キレイな身になってから最低でも1年以上経過してから初めて独立開業のスタートラインに立つことが出来ます。
まとめ
・独立開業したいなら必ず自分の与信情報をチェック!
・今から与信情報管理を徹底するべき!
・もし与信情報が悪かったらコツコツとキレイにしてから最低1年以上経過してから開業を考える!